今年も運命の1日がやってくる。「ドラフト候補に聞く」第2回は、仙台育英(宮城)の主将として、チームを夏の甲子園準優勝に導いた山田脩也内野手(3年)にインタビュー。22年夏に東北勢悲願の日本一、今年9月にはU18W杯で世界一に輝き、10月には「かごしま国体」で「2回目の日本一」と、そのすべてを遊撃から見届けた仙台育英の守備職人は、さらに上の景色を見るため、プロの世界へ羽ばたこうとしている。

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小さい頃からプロの世界に憧れを抱いていた。「3歳くらいにユニホームを買ってもらって、球場に試合を見に行ったりもしていて。日本トップレベルのところでやりたいなと思った」。6歳上の兄利輝さん(24)が野球をやっていたこともあり、「トップレベルのところでやりたい」という思いのままに、兄と同じチームで野球を始めた。5歳で硬球を投げ、17年にはU12日本代表も経験。高校は兄と同じ仙台育英を選んだ。

「育英に入ると決まったときから、大学は考えてなかった」。3歳から思いは変わらず、進路希望はプロ一筋。入学時には須江航監督(40)に「プロに行きたい」と決意表明し、須江監督にも「プロに行かせるつもりでこの3年間育てるから、頑張ってほしい」と言われ、プロ志向はより強固になった。

1年春から遊撃のレギュラーをつかみ、1年夏の県4回戦敗退や2年夏の甲子園優勝、3年夏の甲子園準優勝と、勝利も敗北も味わいながら研さんを積んできた。世界の舞台でも戦い、経験は随一。現在は課題克服に努めており、山田は「1番はフィジカル。身体で負けてはダメだと思うので、しっかりと身体を作って。技術面も打撃もまだまだ課題がある」。さらにレベルアップして、声がかかるのを待つのみだ。

高校野球で日本一を2回、世界一を1回。「全部違うところで達成したので、すべて新鮮だった」。甲子園、台湾、鹿児島と頂点の景色は三者三様だったが、そのどれもが最高の景色だった。だが、山田の野球人生はまだまだこんなもんじゃない。「プロは140試合近くやるので、(優勝は)絶対に最高の景色だと思う。優勝すればビールかけとかもあると思うので、それもやってみたい。楽しみが強いです」。小さい頃から夢に描いたプロの舞台で、人生のハイライトを更新し続けるつもりだ。【濱本神威】

 

◆山田脩也(やまだ・しゅうや)2005年(平17)8月20日生まれ。仙台市出身。仙台スワローズで野球を始め、南吉成小では仙台広瀬リトルリーグ、南吉成中では仙台東部リトルシニアでプレー。仙台育英では1年春から遊撃手のレギュラーとして試合に出場し、2年秋から主将。2年夏に甲子園優勝、3年夏には同準優勝を経験。177センチ、71キロ。右投げ右打ち。