準々決勝2試合が行われ、作新学院(栃木1位)は2年連続、常総学院(茨城1位)は3年ぶりのセンバツ出場が当確となった。作新学院は来年のドラフト候補、大型右腕の小川哲平投手(2年)が好投。7-2で帝京三(山梨2位)を破り、4強入りを決めた。
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けがからの完全復活で甲子園切符をたぐり寄せた。身長183センチ、体重92キロの大きな体を生かし、小川は力のある140キロ台の直球とカットボールを投げ分けた。初回こそ2死満塁のピンチを招くも無失点で脱し、その後はテンポ良くアウトを重ねた。この日は最速146キロを計測し、7回3安打無失点と好投。それでも「初回の立ち上がりがそんなに良くなかったのでまだ全然、50点ぐらい」と辛口の自己採点だった。
1年春からベンチ入りし、大型新人として注目を集めたが、うまくはいかなかった。昨年10月から右肘のけがに悩まされた。満を持して、今春のセンバツ3回戦で甲子園初登板を果たしたが、打者2人に安打と犠打で1回ももたず降板。今夏の栃木県大会決勝は先発を託されたが2回5安打2失点と結果を残せず、チームもサヨナラ負けを喫し甲子園には届かなかった。
それでも確実に成長していた。けがをした期間に下半身と体幹を強化。「制球がかなり安定した」と、この日も四死球2にまとめた。小針崇宏監督(40)も「アベレージ140近いボールをコースに投げて、制球できている。今日7回投げられたことは成長じゃないですかね」とうなずいた。
開会式が行われた21日の午後、引退した3年生と練習試合を行い2回を投げた。お世話になった先輩たちから「俺たちのぶんまで頑張ってくれ」とエールをもらった。先輩たちの思いも背負って、腕を振った。
2年連続のセンバツに向けて大きく前進した。小川は「たくさん反省が出たのでこの1週間反省を突き詰めて、レベルアップして次の試合に臨みたい」と関東制覇へ勝ちを積み上げる。【星夏穂】

