第96回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に、21世紀枠で初出場する別海が13日、公式練習を行った。大会最少の選手16人のチームは、背番号のないユニホーム姿の外部コーチ5人や卒業した前3年生4人の計9人に補助員としてサポートを受け、割り当ての30分間を守備練習に当てた。異例のバックアップ体制を受け、20日の創志学園(岡山)戦で勝利を目指す。

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甲子園のグラウンドに背番号が着いていないユニホームを着た大人の“補助員”が動き回った。別海の島影隆啓監督(41)と砂田純平部長(42)のほかに外部コーチとトレーナー、OB計9人が練習の補助に当たった。通常は控え選手が補助員を務めるが、急造のバックアップ体制で公式練習を乗り切った。捕手の中道航太郎主将(3年)は「全力でサポートしてくれたおかげで練習がスムーズにできて、感謝の気持ちでいっぱい。これが別海高校野球だなと感じた」と話した。

外部コーチの小沢永俊さん(56)がノッカーを務め、島影監督は選手の割り振りなど練習の段取りに専念していた。小沢さんは社会人野球たくぎんの元選手で札幌市内の保険会社に勤める傍ら、毎月、別海町に足を運んで打撃や守備を指導している。初めて経験した甲子園でのノックに、「子どもたちのおかげで打てた」と目を細めた。

守備に大半の時間を割いた30分間の練習では、初めて踏む甲子園の土の感触を確かめた。別海は昨秋の道大会で初戦から2戦連続で無失策。敗れた準決勝の北海戦でも1失策で終え、守備力も21世紀枠をつかむ要因になった。甲子園でもエースの堺暖貴(3年)を中心に、堅実な守備で守り勝つ野球を目指す。中道主将は「守備は実戦の中でまとまってきている」と手応えをつかんでいる。

道大会3試合で唯一の失策を犯した千田涼太二塁手(3年)は、甲子園に向けて基礎練習に打ち込んできた。「あのエラーした日からずっと悔しい気持ちがあった。今では基礎から見直して自信がついてきている」。甲子園では無失策を目指し「自分たちの野球は守備からリズムをつくるスタイル。守備で堺を助けて攻撃につなげたい」と意欲的に話していた。【石井翔太】

○…別海は甲子園練習後、大阪・堺市内で精華(大阪)と練習試合を行い、1-2で競り負けた。エースの堺暖貴(3年)が先発し、6回111球を投げて2安打5奪三振1失点だった。「バッターに対しての攻め方が、うまくはまった」と投球を振り返った。チームは2日の常磐大高(茨城)との練習試合で初勝利を挙げた後は、11日に智弁学園(奈良)に0-20で大敗するなど4連敗中だが、実戦を重ねる中で徐々に調子を上げている。堺は「実戦の感覚を上げていきながら甲子園に向けて投球を仕上げていきたい」と初戦を見据えた。

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