第63回春季全道高校野球大会(22日開幕、札幌円山)の組み合わせ抽選が17日、札幌市内で行われた。

20年ぶり2度目出場の大麻は、24日に釧路江南と対戦。前回出場時に果たせなかった大会初勝利を目指す。センバツに出場した北海は帯広大谷、別海は札幌国際情報と初戦を戦うことが決まった。

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本抽選で大麻の主将・石井誠真(せいま)外野手(3年)が引いた番号は15番。1回戦の最終試合で、釧路江南と対戦することが決まった。「1度練習試合で対戦した記憶があります。ただ、どこと当たっても強い気持ちを持って戦って、勝ち上がりたい」と、キャプテンが力強く言った。

過去2年のナインの“正しさ”が、札幌地区での4勝と、20年ぶり全道につながった。校則で、冬場でも野球やサッカーなど屋外種目の部活動は、放課後に体育館を使用できない。2年前から「全ての授業を寝ずに真剣に受けること」を条件に、午前7~8時半の“0時間目”を学校が設定。その時間だけ、テニスボールを使った飛球の処理などを体育館で積み重ねた。

放課後はファウルグラウンドだけを連日選手全員で雪かき。バックネットに向かって打つ練習を繰り返した。石井主将は「部活動も、私生活もルールを守り、時間内に精いっぱいやることを心がけてきたことが、結果になった」と胸を張る。その名の通り“誠”と“真”を信じ、「みんなから『まじめ』と言われるので、将来は警察官」という男が、快挙をけん引した。

今年4月就任の小松暁監督(55)は、20年前の大麻を指揮し、石狩翔陽を経て、5年前から部長として再びチームに携わってきた。「20年前は、地区の疲れを考慮せずに全道に臨んで負けてしまいました。今回は代表決定戦翌日は完全休養日。翌日もレギュラーは別メニューで疲れを取りました」とリフレッシュ優先の調整で再挑戦する。「最後まで正義を貫いて、一戦必勝」と石井主将。今大会も“正義執行”を胸に、初勝利を目指す。【中島洋尚】

 

○…北海は大会2連覇、道大会4季連続優勝に向け、チーム状況は徐々に上向いている。主役は27人の新入生。地区2回戦で先発した小野悠真投手、2番手で登板した橋本宗史郎投手ら1年生が、チームを活性化させている。金沢光琉主将(3年)は「センバツ後の練習試合は負けてばかりでしたが、少しずつチームがまとまってきた。1年生がいい選手ばかりなので、ポジション争いが厳しい」と、復調と危機感を口にした。