青森山田が八戸工大一にサヨナラ勝ちし、決勝進出を決めた。
“持ってる男”が見事に期待に応えた。伊藤英司内野手(2年)が1-1で迎えた9回1死満塁で代打出場。4球目、内角に入った変化球をすくい上げた。「ショートフライかな」と手応えはなかったが、相手が前進守備を敷いていたこともあり「もしかしたら落ちるかも」。見立て通り、打球は遊撃手と左翼手の間にポトンと落ち、サヨナラ勝ち。2年ぶり春の東北大会出場を決めた。
伊藤英は、今春センバツの初戦・京都国際戦で人生初のサヨナラ打を放った。だからこそ重要な局面でも出番が巡ってきた。兜森崇朗監督(44)は「いろんな選択肢がある中で、伊藤(英司)の持っているものに懸けたいというのがあったんだと思います」。仲間からも「サヨナラいけるぞ!」と送り出された。代打・伊藤英はチームの総意。託された打席で、周囲の思いにしっかりと応えた。
満面の笑みで一塁から戻ると、同じく笑顔のチームメートに「やっぱ持ってるな!」と迎えられた。伊藤英は「運が良かったです」と照れくさそうに振り返った。決勝は弘前学院聖愛と対戦。次戦以降に向けては、「もうちょっとちゃんとしたヒットを打てるように頑張ります」。次は、納得のいくタイムリーで試合を決める。【濱本神威】

