帝京が誇る大砲コンビがチームを聖地へと導く。「夢は思い続ければ必ずかなうと信じて、まい進します」。神宮球場で行われた東西東京大会の合同開会式。今春、東京を制して選手宣誓を担った帝京の西崎桔平主将は、ハキハキとした口調で大役を務め上げた。チームの先頭を並んで歩いた奈良飛雄馬内野手(ともに3年)と共闘し、強豪復活の夏にする。
西崎は春の関東大会で本塁打を記録するだけでなく、試合途中からマウンドにも上がるなど、投打に大車輪の活躍でチームを4強に導いた。頼れる主将は「ミスをした時は、もちろん強く言わないといけない」と練習では一切の妥協を許さず、時にはチームメートに厳しい声をかける。「優勝した後とかに、やっぱり西崎がキャプテンで良かったと思われるぐらい、ちゃんとやっていきたい」。全ては甲子園出場のために己とチームを律する。
春夏3度甲子園優勝の経験がある名門だが、日本ハム松本剛外野手(30)らを擁して出場した11年夏以来、聖地から遠ざかっている。近年の甲子園常連校ではなく、帝京を選んだ奈良は「常連じゃあんまり面白くないと思って」。名門復活の一役を担うべく、同校への進学を選んだ。春の東京大会、関東大会では10試合で5本塁打。結果を残して迎える夏は「甲子園に行くには力不足なので、満足せずに追い込んでいければ。春のまま、いかないのが夏なので」。気を引き締めて、打線をけん引する。【水谷京裕】
○…日大三(西東京)主将の土井貴仙(きせん)外野手(3年)が開会式で優勝旗を返還した。昨夏は応援団長としてスタンドから応援。悔しさをバネに3年連続夏の甲子園出場を目指す名門で、主軸になるまでに成長した。チームは12年ぶりにノーシードから挑む。「試合数が去年よりも増えるだけと考えて1戦1戦やっていきたい」と、力を込めた。
○…共栄学園(東東京)は昨夏初の甲子園出場に貢献も、東東京大会決勝のケガで聖地へ行けなかった高橋祐稀外野手(3年)が「また観客の皆さんに感動を与える野球がしたい」と誓った。主将として優勝旗を返還。昨夏は閉会式にも出られず、テレビで甲子園で活躍する仲間を見ていた。今年こそは自身も加わり「歓喜の夏にしたい」と、1戦必勝で挑む。
○…日米スカウト注目の“文武二刀流”桐朋(西東京)森井翔太郎内野手(3年)が「いよいよ始まる」と気持ちを新たにした。投げては最速153キロ、打っては高校通算45本塁打。初戦の相手は22年夏に4強入りと手ごわい富士森で「厳しい戦いになる」と予想する。「球速はこだわらず、勝たせるピッチングをしたい」。今春は使わなかったフォークを解禁し打撃では長打を狙う。

