視察に訪れた5球団13人のスカウトの視線を、東海大相模のエース藤田琉生がくぎ付けにした。
「ボール球なら150キロが出ても意味ない。低めの148キロを常に意識しています」という理想に近い147キロの直球を低めに集め、3回を30球で無安打無四球3奪三振と、完璧な投球を披露した。
バレーボール選手だった両親から譲り受けた198センチの長身を最大限に生かす。「大きく見せるように」と躍動感を意識したフォームに2段モーションを取り入れ、上から振りおろす直球が最大の武器。究極の理想を「わかっていても打てない直球」と磨き続ける。
アクシデントを進化への分岐点に変えた。昨夏に左肘を疲労骨折。入学時から原俊介監督に「体重を増やせ」と言われ続けてきたが、ここが転機とみて食生活を改善。「常に吐くぐらいまで食べました。食べた量を覚えていないくらい、とにかく空腹に感じないように」。補食も積極的に取り入れ、体重が7キロ増え、球威もアップ。今春の神奈川大会では横浜に1失点完投と大きな成長を遂げた。
甲子園が期待されるが、今は目の前の一戦に集中する。「まずはこのチームを甲子園へ」。5年ぶりの夏の大舞台へ、大型左腕が導く。【深田雄智】
◆巨人森中スカウト とにかく落ち着いている。身長の高さと2段モーションが良い方向に働いている。春先からぐっと良くなりましたね。
◆DeNA稲嶺スカウト 軸足で立てるようになり、バランスとコントロールが良い。投げ急ぎもなくなった。左腕の中で注目度は高いです。

