横手清陵学院が能代科学技術に7-3と逆転勝ちした。10日の試合は悪天候のため、4回表終了時点で打ち切られ継続試合となっていた。この日は0-3の4回裏から再スタート。続投した最速148キロエース右腕・藤井慧澄投手(3年)が、前日の3失点を感じさせない投球で逆転劇を呼び込んだ。
藤井が前日の失敗を取り戻した。先発した10日は雨で足元がぬかるみ、ボールにうまく力が伝えられずに4回まで5安打3失点。しかし、この日は5回から8回までの4イニングを2安打無失点と修正した。「絶対に抑える気でいました」。強気の投球で、スコアボードに「0」を並べた。
前日から投球を改良した。球場に向かうバス内で、捕手の藤原碧希主将(3年)と相手打者の情報を再確認し、投球の組み立てを整理。「直球主体で、いつも通り投げようと話しました」と持ち味の直球を生かした投球で、的を絞らせなかった。8回には先頭打者を四球で出したものの、左飛、見逃し三振で2死とし、最後は3球で空振り三振。藤原も「今日は彼自身の100%のボールではなかったかもしれないですけど、今日のベストを尽くしてくれた」と満足顔だ。
普段から不具合を見つけ、改良、修正を重ねることに慣れている。藤井と藤原は総合技術科の電気情報コースで学ぶ。6月に行われた学校祭では、2人は同じグループで、あるレーシングゲームをたたき台に、同校のマスコットキャラクターをカートに乗せて走らせるゲームを作成した。プログラミングで改良を重ね、学校祭に展示し、なおも改良中だという。
次戦は14日、大曲農と横手の勝者と対戦する。藤井は「まだまだ変化球でカウントが取れなかった。全体的にコントロールが悪かったので、修正していきたい」。藤原も「夏の難しさを初戦で感じた。苦しいところを、全員で1つ1つ乗り越えていく」と意気込んだ。次も修正、改良を重ね、勝利までの道筋を組み立てる。【濱本神威】

