プロ注目で最速153キロの神戸弘陵・村上泰斗(たいと)投手(3年)がノーヒットノーランまであと2人のところで偉業達成を逃した。
9回1死、打球は中堅の上へ飛んだ。必死に追ったが、頭を越え捕球できず、二塁打。2死三塁からは投前内野安打で1点を失い、完封とはならなかった。
直球は149キロをマーク。変化球は6回までカーブのみ。岡本博公監督(43)は、6、7回から「(ノーヒットノーランを)狙っていけ」と指示。村上は「真っすぐとカーブだけでは、だんだん合ってくるかな」と無安打無失点投球も意識し、7回からカットボールを解禁したが、フォークなどは封印した。
6月の練習試合の際に「全部の球種で三振を取れる」と自信を持っていた通りの投球。3回までに6つの三振を奪い、7回に3者連続三振を記録するなど、計11奪三振で完投。
プロ8球団のスカウトらが視察に訪れる中で、快投を披露した。
日本ハムの荻田スカウトは変化球と直球をどちらも評価し、オリックスの谷口スカウトは「体の使い方がうまい」とコメントし、下半身の使い方を山岡泰輔投手(28)に似ていると評した。
3打数2安打2打点と打者としても躍動した。
中日の山本スカウトは投球を評価した上で打撃についても「センスがある」と話した。
打線は2回に1点を村上の適時二塁打で先制すると、その後も効果的な攻撃で、6得点を挙げた。
村上は大会前から「チームを勝たせられる投手」になることを意識。大記録は逃したが「勝ちに導けたというところで(悔しさより)うれしさが大きい」と心境を明かし「チームとしては甲子園という舞台が一番の目標なので、その甲子園にどれだけ中心として導けるかが自分の目標」と意気込んだ。【塚本光】

