静岡大会は4強が出そろった。掛川西は13-0の5回コールドで駿河総合を破り、2年ぶりの準決勝進出を果たした。6番石川大峨内野手(2年)が先制打を含む3安打4打点を記録するなど、15安打を浴びせて圧勝した。春王者でAシードの加藤学園は、浜松工に5-1と逆転勝ち。21年ぶりに準々決勝を突破した。静岡、聖隷クリストファーも勝利。準決勝は、27日に草薙球場で行われる。

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加藤学園が勝負どころで磨いてきた小技を発揮した。1-1で迎えた2回1死二、三塁の好機で仕掛けた。屋海州(おく・かいしゅう)内野手(3年)は3球目の直球をスクイズ。「いい場所にいった」と振り返った打球は飛び出してきた相手投手と三塁手の間に転がった。打球を処理した三塁手が一塁に送球したときには、二塁走者の小室太陽主将(3年)は三塁を回り、そのままホームに生還。「2ランスクイズ」で試合をひっくり返した。

今春の東海大静岡翔洋との準決勝でも屋は「2ランスクイズ」を成功。試合後は「たまたまです」と照れながらも、「つなぐ意識が結果につながった」と胸を張った。2点を追加した4回にも出塁した小室と屋が盗塁を成功させ、スコアを動かした。米山学監督(46)は「うちは攻撃的な走塁をやってきている。やるべきことを貫こうという話はしていた」と目を細めた。

今春から低反発バットが導入されたことが転機になった。屋は「バットが変わってから、打てなくてもランナーを返せる練習をたくさんしてきた」。多い日にはバント練習に1時間を割くこともあったという。小室主将も「自分たちの野球をやれば勝てる自信があった」と誇示した。

昨秋に敗れた相手にリベンジし、21年ぶりの4強入り。次戦は強打で駿河総合を破った掛川西と対する。「やることは変えずに勝ちきりたい」と屋。信じて、貫いてきた野球で勝負する。【神谷亮磨】

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