知徳の最速152キロ右腕・小船翼投手(3年)が6日、プロ志望届を提出した。近日中に日本高野連の公式サイトに公示される。3年間で甲子園出場こそなかったが、198センチの長身から投げ下ろす直球を武器に頭角を現し、スカウトの注目を集めた。同校初となる高卒でのNPB入りを夢見て、10月24日のドラフト会議を待つ。
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知徳の小船が、憧れのプロ入りに向けて新たな1歩を踏み出した。大安吉日のこの日、学校近隣の郵便局からプロ志望届を送付。「2年の時から本格的にプロを意識してやってきた。(志望届を)出すという気持ちはずっと持っていた。今は、楽しみでワクワク感が大きい」と晴れやかな表情で心境を明かした。
198センチ、110キロの恵まれた体から投じる直球が魅力の右腕。今春の県2回戦・浜松城北工戦では、ヤクルト小沢怜史投手(26=日大三島)が、15年夏に記録した県内歴代最速に並ぶ152キロをマークした。「卒業後は大学に」と入学時に描いていたイメージを超える成長曲線を描き、夢への階段を上ってきた。
同校初の甲子園出場を目指した最後の夏は、準々決勝で聖隷クリストファーに2-4で敗戦。先発した小船も5回4失点で降板した。「完全燃焼できなかった。負けたことで『もっと、こうしていかなければいけない』とより考えるようになった」。悔しさも糧に、次の舞台を見据える。
知徳からプロ入りとなれば、前身の三島時代を含めて3人目。高卒では初となる。小船は「まだまだ、体の土台もできていない」と話し、部活動引退後も後輩たちと一緒に練習。現在は体幹トレーニングや短ダッシュなど体作りを中心に、連日汗を流している。運命の日まで、残り48日。“ラブコール”を信じて準備を進めていく。【前田和哉】
◆小船翼(こぶね・つばさ)2006年(平18)6月20日生まれ、神奈川県出身。5歳から海老名サンダースで野球を始め、小6まで所属。中学時代は海老名シニアでプレーした。右投げ右打ち。家族は両親と兄。198センチ、110キロ。血液型O。
○…前主将の松本陣内野手(3年)もプロ志望届を提出した。高校通算17本塁打とパンチ力も兼ね備えたリードオフマン。「小学生の頃からチャレンジしたいという思いがずっとあった。出すと決めていた」。現在は休日も自宅での400~500スイングなど、小船同様に練習を継続する。「やるべきことをやって、待ちたい」と吉報を待つ。

