宮城大会は、仙台育英が1年生コンビのパーフェクトリレーで2年ぶりの東北大会出場を決めた。東北学院榴ケ岡戦に先発した井須大史投手(1年)が4回7奪三振、5回から登板した竹内颯投手(1年)も4回3奪三振で1人の走者も許さず、打者24人で0封。7-0の8回コールドで勝利した
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東北大会出場を懸けた大事な試合のマウンドを任され、井須は緊張した面持ちだった。だが1回の初球。左打者の内角に投じたスライダーは「ベストパフォーマンスができた球」と立ち上がりから今日はいけると確信した。そこから出塁は許さず、三振の山を築いた。
4回無安打、7奪三振。3回1死からは4者連続三振を奪った。ここでマウンドを竹内に託すと、その後も無安打で1人の走者も出さなかった。
1年生2人でのパーフェクトリレーに、井須は「自分のパフォーマンスでチームに貢献することができてよかった」と謙虚に語った。須江航監督(41)も「秋はみんな未熟。その中でも、安心できる投球をしてくれた」と安堵(あんど)の様子だった。
そんな井須も「ストライクが入らなくて、試合を壊してきた」と入学当初、制球難に苦しみ責任を感じていた。進化のために自らに与えた課題は「フォームの再現性を高め、制球力よくすること」。メディシンボールを使用し、体を大きく使うトレーニングを重ねることなどにより、自分の思い描く投球ができるよう少しずつ成長してきた。
技術的な成長とともに、精神面での成長も飛躍を後押ししている。現在チームの仲間とは野球のことに限らず、私生活で気の緩みが出たときにも指摘し合える関係だ。「日本一になるためには、日本一基準を満たしているのか」を常に考え互いに高め合っている。
2年ぶりに東北大会出場を手にしたが、目標は前年の先輩たちが成し得なかった「優勝」。あと1歩、決勝の舞台でも全員がベストパフォーマンスをみせる。【高橋香奈】

