高校球児に春が来た。日差しが降り注ぐ中、寒さの残る甲子園で開会式が行われた。全32校が順番に行進。スタンドの観客から温かい拍手が注がれた。
選手宣誓は市和歌山の川辺謙信主将(3年)が堂々と行った。宣誓の中では野球人口にも触れ、「現在、野球人口が減少する中、高校野球は新たな時代に向かい、歩み始めています」と話した。さらに続けて「ここで改めて問います。みなさん、高校野球は好きですか?」と問いかけを交えた。部長と考えたという珍しい問いかけのスタイルをとり、高校野球の素晴らしさを強調。「私たちは高校野球が大好きです」と言葉をつないだ。
そして、「先輩方が紡いできた歴史と伝統あるこの大好きな高校野球を、さらに魅力あるものに発展させ、未来の高校球児へとつないでいく責任があります。私たちはいま1度、野球ができる喜びをかみしめ、今まで支えてくれた全ての人たちへの感謝を胸に、仲間を信じ、そして未来のために全力でプレーすることを誓います」と締めくくられた。堂々とした宣誓に大きな拍手が送られた。
宣誓を終えてホッとした表情。「うまくいったかなと思う。うれしい気持ちです。昨日(のリハーサル)は10点くらいだったんですけど、今日は100点に近いような点数かなと思っています」と振り返った。宣誓が決まってから数え切れないほど練習を重ねた。開会式中もイメージトレーニングを何度も行い、大役を務め上げた。「正直すごく不安でどちらかというとしたくなかったんですけど、やってみて宣誓してよかったかなと思います」と充実感たっぷりだった。
初戦は19日に横浜(神奈川)と対戦する。「緊張もないと思うので、思い切ってバットを振れるかなと思います。初戦から全国トップレベルのすばらしいチームと試合ができるので、自分たちは胸を借りるんではなくて、しっかり自分たちの野球をして、正面からぶつかりたい」と気合を入れた。

