第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕・甲子園)につながる地方大会が7日、全国各地で行われた。
滋賀では春夏13度の甲子園出場を誇る比叡山が甲子園経験校の近江兄弟社を8-2で下した。比叡山は平成7年(95年)の第77回大会にも甲子園に出場しており、15年以来10年ぶりとなる聖地を目指して、令和7年7月7日に白星発進した。東東京の広尾はプロ注目のエース古荘(ふるしょう)敦士投手(3年)が1回無失点に抑え、初戦突破に貢献した。
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力でねじ伏せた。最速145キロの広尾・古荘は、2点差に詰め寄られた8回1死一、二塁から登板し、1回2/3を1安打無失点。初めての神宮のマウンドも「自信はめちゃくちゃあった」と三振と中飛でしのいで火消しに成功し、相手に傾きかけた流れを呼び込んだ。
「準備できているつもりだったが、マウンドに立つとすごい歓声。ちょっと緊張して。腕が全然振れていない感じがした」と振り返ったが、NPBスカウトのスピードガンでは最速145キロを掲示。直球は常時140キロ以上を計測する剛腕ぶりを見せつけた。
入学当初は最速115キロほどだったが、安部雄太監督(42)の下でショートアームを取り入れるフォーム変更に着手。さらに上半身のトレーニングでスピードが一気に上昇し、3年間で球速30キロ以上アップと急成長を遂げた。一気に才能が開花したが、指揮官は「まだまだ彼は筋力がないので、将来的には150キロが出て、勝てるピッチャーに」と大きな期待を寄せる。
一番の憧れは元中日の中里篤史氏。大学に進学し、その後プロを目指したいと話す古荘は同じ“あつし”の背中を追い、次戦も直球で押していく。【寺本吏輝】

