「雑草軍団」の夏は2年連続で涙の幕切れとなった。金足農(秋田)が沖縄尚学に0-1で敗れ、昨夏に続き初戦敗退。それでも、右太もも内転筋の違和感で先発を回避したエース吉田大輝投手(3年)に代わり、マウンドに上がった2年生左腕・斎藤遼夢(りむ)投手が4回無安打無失点の力投を見せた。最速150キロ左腕・末吉良丞(りょうすけ)投手(2年)に3安打完封された打線も、薮田龍人外野手(3年)が2安打を放ち、気を吐いた。

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金足農にはパワーの源となる場所がある。秋田市内にある「てっぱん焼き大雅」。幼少から通っているエース吉田大輝も県大会前には決起会、準決勝後に祝勝会で仲間とともに訪れた。大輝が食べるのはみそラーメン、唐揚げ、大盛りご飯、たまにタン焼。「外食しても家のご飯は食べる」という吉田家のルールがあり、たくましい大輝のルーツともいえる。

店を営む大高生義さん(56)は大輝が母の後ろにくっついていた小学生の頃から知る。「昔は静かな子だったんだけど、今はもうマウンドでもほえるようになったからね。輝星にしぐさも似てきた。相変わらず優しい子だけどね」。昨夏は甲子園から帰省した部員らを「8月中は1日1本ジュース無料」でねぎらった。「頑張ったねって今年もやろうかな。とにかく全力校歌を歌ってほしいな」と、願っていた初戦突破はならなかったが、健闘した選手たちを温かく迎えるつもりだ。【高橋香奈】