県岐阜商の快進撃が止まった。延長10回の接戦に敗れ、69年ぶりの決勝進出はならなかった。

準々決勝で横浜(神奈川)に延長11回サヨナラ勝ち。再現を思わせるような2試合連続のタイブレークとなったが、踏ん張ってきたエース柴田蒼亮(2年)が10回に2点を与え、その裏に反撃できなかった。

10回完投で164球を投げた2年生右腕は「初回から全力で投げきって、流れを持ってこられるようにやろうと思っていた。初回は球威が落ちていて、連打されたけど(捕手の)小鎗さんに『5回まででいいから全力で投げてこい』と言われて、全力で投げました」と言葉を詰まらせた。

エースらしい姿だった。同点の9回2死一、三塁のピンチ。相手の5番打者に対してカウント1-2から渾身(こんしん)の速球で空振りを奪い、大きく叫んだ。このボールがこの日最速の144キロ。「思い切って投げて、抑えて、次の回の攻撃にもっていけるように、全力で投げました」と意図を明かした。

甲子園で4勝を挙げる快進撃。岐阜大会で勢いをつけ、全国の強豪をなぎ倒していく3年生の姿を目に焼き付けた。「みんな勝負強くて、ピンチでも助けてくれて、毎回打ってくれた。県大会からここまで来られて、本当に感謝しています。尊敬できるところばかりで、頼もしい先輩です。1から気を引き締めて、次は全国制覇をできる、勝たせられる投手になりたい。3年生に恩返ししたいです」。岐阜に帰ったらすぐに始まる新チームでの、さらなる飛躍を誓った。

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