マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(52)が24、25日の2日間、今秋の明治神宮大会で日本一に輝いた九州国際大付(福岡)を指導した。

イチロー氏は合流3日前の練習で強度の高いランニングを行った際に左太もも裏を軽く肉離れ。「走る」を見せられなかったが、キャッチボールや打撃練習を行った。

2日間の練習を終えると、最後にあいさつ。

「完全に僕が動ける状態ではなかったので。走りが僕の中では重要なので、残念だったけど。僕の想像以上でした。これが日本一かと納得のレベルだった。次に迎える選抜は当然、優勝候補の筆頭。その時に、みんな九国を倒すぞというモチベーションでくる。それはかなり大変。相当の覚悟をもって、この冬。何かみんなにとってプラスになったことがあればいい」と呼びかけた。

「かわいい後輩なので。全力で応援するし、直近では選抜、どうなるのか楽しみにしています。その先も楽しみにしています。最後の夏になる選手権。みんなはそのあと、社会人、大学、プロになったり、そのときに、社会の厳しさに耐えられる大人になってほしい。これだけレベルが高いから何となくやっていることも多いんだなと。しっかりと言葉で説明できるようになってほしい。できると、もっともっとうまくなる。自分が自分に対して気づかせてくれる」と語った。

来秋ドラフト候補のスラッガー、牟礼翔外野手(2年)に対してはキャッチボール相手をするなど打撃も指導。練習後は木製バットをプレゼントした。「で、牟礼君。アッシュ、そのまま使って下さい。明確にプロを目指す、目指すというより、入ることを前提に取り組んで下さい。僕の高校時代はプロに入るかどうか分からないドラフト4位だったけど、それでも、プロに入ってから、ここまでに結果を残してレギュラーになる、と明確なプランを持って、高校時代からも、プロに入ってからもそういうプランが大事なので。それができたら、同じ年の選手たちとは大きな差がついている。みんな、すごく個性があって、面白いチームだなと思った。この個性は素晴らしい。僕は個性の塊。プロの中でも割と強い方。人との違いがあった方が面白い。個人の特徴を消さないで下さい。僕にとって楽しみしかない。期待しています」と話した。

最後は「カツサンドを差し入れします。関わったチームで甲子園に出たチームには必ず、しているんだけど。ダントツに結果を残して下さい。頑張って下さい」と期待した

九州国際大付からは記念Tシャツの首の後ろに背番号51がつけてものをプレゼントされた。

「僕にとって勉強になりました。こんなチーム見ることないから」と選手たちに見送られながら、車に乗って練習場を離れた。