昨夏の甲子園王者、沖縄尚学が守乱に泣いた。
1点リードで迎えた8回だった。相手先頭打者の遊ゴロを稲岡蒼斗内野手(2年)がファンブル。さらに無死一、二塁となり、三塁線へのバント処理を三塁手の玉那覇宝生(ほお)内野手(3年)が一塁へ悪送球した。
エース末吉良丞投手(3年)は無安打で満塁のピンチを招き、相手の5番打者に中堅フェンス直撃の勝ち越し2点適時二塁打を献上。1-0の接戦だっただけに、試合終盤での守りのミスが致命的となった。
試合後、末吉は「これがチームの現状。その気持ちが一番強いです」と厳しい表情だった。失点シーンについては「ただ単に力負け。(捕手の)構えたところに投げたんですけど、それをきれいに捉えられた」と肩を落とした。
5回まではわずか1安打投球を演じ、計6奪三振の快投だった。6回、7回は得点圏に走者を背負うも、要所を締めてホームを踏ませなかった。先発で7回2/3を5安打4失点、9奪三振。この日は最速147キロを計測した。それでも、自己評価は「40点ぐらいです」と振り返り「味方のミスも、自分で抑えるのが勝てる投手だと思うので」と敗戦の責任を口にした。
開幕白星を逃し、史上5校目の夏春連覇の目標は道半ばで散った。最後の夏に向け「一番は精度を上げて、よりフィニッシュボールの磨きをかけていきたい。夏の甲子園に全員で戻って来られるように」と気持ちを切り替えた。無念の敗戦を糧に、さらなるスケールアップを目指す。

