奈良県内で行われているU18日本代表候補の強化合宿で、高岡第一(富山)の最速150キロ左腕、前田侑大(3年)の注目度が急上昇している。今秋、台湾で開催予定のU18アジア選手権に向けた強化が目的で、高校生41選手が参加。3日の初日に実戦形式の打撃練習が実施され、前田はその日の最速147キロの速球を軸に、横浜(神奈川)・池田聖摩内野手(3年)ら甲子園をわかせた好打者らから4三振を奪った。
「甲子園に行った選手に負けないくらいのピッチングをする、という気持ちで、しっかり投げられていたので良かったです。しっかりキレのあるまっすぐを投げ込めました」と自慢の直球に手応え。スライダー、カーブ、チェンジアップなど変化球の持ち球も駆使し「コースにしっかり投げていたら抑えられる部分もありましたが、甘いボールを投げるとやっぱり打たれる。コースにしっかり投げ分けられるようになるのが、まだ課題」と、これから目指していくものも見えた。
173センチ、70キロと細身の左腕の迫力の投球にざわついたのが、ネット裏でスピードガンを構えていたスカウト陣だ。「以前からいい投手だと聞いていたけど、ここまでとは…」「こんな投手がいたとは…」など、驚きでざわつきはおさまらなかった。
高校入学前は130キロに届かなかったストレートの球速が、今春のシート打撃では150キロの大台に。投手の育成に定評のある村本忠秀監督(61)の指導で、着実に力をつけている。
「どんな場面でも、しっかり全力で腕を振る。それが自分の持ち味だと思っているので、そこをしっかりアピールしていきたいです」と秋の代表入りへ意欲も新た。岡田龍生監督(64=東洋大姫路)率いる高校JAPANを彩る存在になるかもしれない。

