昨夏、甲子園8強の関東第一が早実との強豪対決を制し、3回戦進出を決めた。
1点ビハインドで迎えた3回、同点に追い付き、なおも2死三塁から、今春から採用されたDHで起用された川口漣内野手(3年)が真っすぐを捉え左越え適時二塁打を放ち、逆転に成功した。6回には無死一塁からセーフティーバントで出塁。好機を広げ、この回2得点につなげた。
昨秋はベンチ外だった。DH導入を聞き「うれしかった。何としても結果を残そうと思いました」。ミート力と小技に自信がある川口。この冬は、打撃練習に力を注いだ。「絶対にチャンスが回ってくる。そう信じていました」。背番号14でチャンスをつかむと、春の初戦で結果を残した。
DH制導入で、先発のエース、石井翔投手(3年)も生かされた。「バッティングの準備をする時間がなくなったので、守備が終わると、すぐにベンチ裏に行って少し休んで。すぐに切り替えて次のバッターをどう抑えるかを考える時間に使えた。ピッチングだけに集中できました」。体力も温存でき、初めての9回完投を達成した。「DHが入ったのは絶対1つ大きな理由はあると思います」と胸を張った。
昨秋は東京大会決勝で帝京に8点先制され、1点ずつ返すも及ばなかった(4-8)。石井は「冬は8点差をひっくり返す練習や、ビッグイニングを作らない練習、と徹底してきました」と、悔しさを糧に取り組んできた。「ここから勝ち進めば関東大会もある。その中でチームとしても成長していきたい」と、夏を見据えた。

