第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕・甲子園)の出場をかけた地方大会は4日、東西東京や大阪で開会式が行われるなど各地で本格化した。東東京の開幕戦では昨夏4強の実践学園が大勝発進。大阪の開幕戦では緑風館(りょくふうかん)が10年ぶりに初戦突破を決めた。順調に日程が進めば、28日に全国49代表が出そろう。

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昨夏のベスト4超えを目指す実践学園が、好スタートを切った。激戦区東東京大会の開幕試合。選手とスタッフ全員が「勝つ」を合言葉に、初戦をコールド大勝で突破した。

浦野湊斗投手(1年)は「(相手先発も1年生で)負けられない気持ちだったと気合十分。初回、無死一、二塁のピンチを0点で切り抜けると、2、3回は3者凡退。4回からは石成大翔投手と宇佐美徳史投手(ともに3年)がつなぎ、3人で完封リレー。打線も毎回得点を重ね、5回で14点を奪って圧倒した。

選手たちの背中を押したのが、マネジャーの思いが詰まった手作りのお守りだった。開幕1週間前、松本莉子マネジャー(2年)が母と一緒に約2週間かけて丹精込めたものを選手とスタッフの計75人に配布。絵馬を模したお守りには、全員共通で「勝」の1字とそれぞれの背番号を刺繍し、裏面には学年ごとの集合写真を貼り付けた。

チーム初の試みで、松本は「いつも成長を間近で見ているので、少しでもみんなの力になれたらと思って作った。一人一人が試合を楽しんでプレーしてほしい」と願いを込めた。豊田修司投手(3年)は「『過去の自分たちに勝つ』という気持ちがより強くなった」と感謝する。

2回戦は12日に本郷と対戦する。網代潤一監督(76)は「(甲子園は)遠いですよ。簡単に行ける場所ではないので、私は後ろから選手たちを後押ししたい」とナインを信じて戦い抜く。チーム一丸で、東東京4強を超える第一歩を刻んだ。【栗林真菜】

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