17年夏以来9年ぶり2度目の甲子園を目指す藤枝明誠が、波乱を起こした。春王者で第1シードの知徳を5-4で振り切り、4年連続で16強に駒を進めた。打線が初回から2点を先制するなど常に先手を取り、投手陣も馬場彪惺(ひょうせい、3年)-松下歩叶(あゆと、3年)の継投で逃げ切った。

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藤枝明誠の2番手松下が、春の県王者撃破を完結させた。1点をリードして迎えた9回2死。カウント2-2と追い込むと、最後は「やっぱり、自分が一番得意なボールで打ち取りたかった」と夏に向けて磨いてきたチェンジアップで空振り三振に仕留めた。

知徳には24年夏の4回戦で2-3と惜敗。組み合わせ決定からもくろんできたリベンジに成功し、光岡孝監督(48)は「相手がすごく喜んでいた光景を忘れたことはなかった。選手たちがよくやってくれた」と目を細める。松下も「抽選会の日から知徳を倒すとみんなでやってきた。素直にうれしい」とにっこり。青空の下、選手たちの表情に満面の笑みが広がった。

立ちあがりの攻防で主導権を握った。1回表、先発の馬場が無失点と好発進すると、その裏。篠田舜内野手(3年)の左前適時打などで2点を先制した。「トスで勝った知徳が先行を取った。先に点を取りたいと思っていたと思う。そこを抑えて先に取れたことが大きかった。良い流れで戦えた」と指揮官。4回に1点を勝ち越し、なおも2死一、三塁の場面では積極的に動く。ダブルスチールを仕掛け三走の武井晶大内野手(2年)が本塁を陥れるなど大胆な采配も決まり、常に先手を取った。

21日の4回戦でぶつかる掛川西には、今春の県2回戦で1-4で敗れた。同試合に先発し、5回3失点で降板した松下は「春は自分がやられている。リベンジしたい」と語気を強め「最後の夏は絶対に勝って甲子園に行きたい」とチームの思いを代弁した。勢いに乗って、次も雪辱を果たす。【前田和哉】

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