横浜(神奈川)の最速157キロ右腕、織田翔希投手(3年)が2戦連続の救援マウンドで躍動した。逆転した直後の6回から登板し、4回を1四球無安打無失点、7三振を奪って2年連続の8強入りに貢献した。また1つ、頂点に近づいた。健大高崎(群馬)は大岩翔斗捕手(3年)4投手を好リードして1失点にまとめ、12年ぶりに8強入り。花巻東(岩手)も3年ぶり勝ち上がり、ベスト8が出そろった。17日は休養日で、18日に準々決勝が行われる。
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織田が再び、甲子園の大観衆を魅了する投球を披露した。逆転した直後、3点リードで迎えた6回からマウンドに上がると、大歓声があがった。「甲子園には慣れましたが、これまでとは違った歓声を感じてる。すごく楽しいというかうれしいですね」。心地よさを感じながら腕を振った。
7回、9回は「低めにコース突くところはしっかり突いて、丁寧に投球できていた」と変化球を自在に操り、いずれも3者連続三振。この日は打者12人から計7三振を奪った。8回は「腕の振りを意識した」と、緩急をつけ打たせてとり、わずか4球で3者凡退。変幻自在な投球に、捕手の脇山は「今日はカーブ、スライダーの感覚がよく感じた。その精度が高かったです」と振り返った。
この日の最速は154キロも、脱力感のあるフォームから、150キロ超えの速球を連発。織田は「スピードは特に抑えていたというわけではありません」。許した走者は6回1死から与えた四球のみ。その後は打者10人連続切りで締め、2戦連続「ストッパー」として、チームを勝たせる投球に徹した。
中1日での救援も、疲れを感じさせない投球を見せる。村田監督は「これだけ暑いし、神奈川からずっと戦ってきた。でも、抜き方を覚えたんじゃないですか(笑い)。インコースを突いたり。緩い球を使ったり。今日うまく変化球を使っていましたから」と分析。速球だけじゃない、その投球術の高さも見せつけた。
準々決勝の相手は強打者がそろう花巻東(岩手)だ。「すごく丁寧にバッティングをしてくるチームなので、しっかりと脇山とコミュニケーションを取りながら配球したいと思います」と、平常心を崩さない。甲子園のマウンドを、自分のものにして楽しみながら投げる織田に、怖いものはない。【保坂淑子】
◆無失策試合 佐野日大-健大高崎戦、横浜-霞ケ浦戦で記録。今大会5、6度目。
◆岩手県勢は神奈川キラー 準々決勝で花巻東と横浜が対戦。過去の岩手対神奈川はセンバツで岩手の0勝1敗だが、夏は5戦全勝。花巻東も09年、横浜隼人に4-1で勝っている。

