今年の夏を制するのは最強の矛か、それとも最強の盾か-。第108回全国高校野球選手権大会の決勝戦が22日、甲子園球場で行われる。5年ぶり4度目の頂点を狙う智弁和歌山は準決勝で横浜(神奈川)の最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)から1本塁打を含む4得点を奪うなど4試合27得点の強力打線。初優勝を狙う健大高崎(群馬)は投手兼野手を含む8人の投手陣を擁し、5試合でわずか2失点&防御率0・20の強力投手陣で迎え撃つ。注目の大一番は午前10時プレーボールだ。

◇    ◇    ◇

健大高崎の背番号1は準備万全だ。石垣聡志(そうし)投手(2年)は21日、大阪・豊中市内で行われた決勝前日練習に参加し、キャッチボールやランニングなどの軽めなメニューで最終調整した。疲れを感じさせない動きでたっぷりと汗をかき「自分のピッチングを変えることはない。自分のピッチングを相手にぶつけていけばいい」と横浜・織田も攻略した強力打線に真っ向から向かっていく覚悟を示した。

破竹の快進撃を見せ、夏の甲子園では同校初の決勝進出を果たした。原動力は投手力だ。今大会は既に6人が登板。佐藤麻恩や石田翔大(ともに3年)ら野手兼任のプレーヤーも登板し、5試合でわずか2失点、防御率0・20という鉄壁の要塞(ようさい)を築いた。中でも石垣の活躍は目を見張る。今大会は20回1/3を投げ、わずか1失点(自責0)とエースの働きだ。

仙台育英や横浜といった強豪相手に大勝を収めた智弁和歌山との大一番は、フィナーレを飾る相手として申し分ない。いかにロースコアゲームに持ち込めるかが勝負のカギになる。石垣は「自分たちは挑戦者の気持ちで思い切ってプレーできればいい。自分のカウントをつくってから、勝負する投球ができれば」と心がける。エースの右腕が、全国制覇をたぐり寄せる。【平山連】