<高校野球・春季京都府大会:綾部4-3東舞鶴>◇20日◇あやべ◇3回戦

 京都の高校球界に、注目のドラフト候補右腕が現れた。最速146キロを誇る綾部・杉山晃紀(あきのり)投手(3年)が20日の東舞鶴戦で11三振を奪い、6被安打3失点完投勝利を挙げた。綾部中2年で外野から投手に転向し、急成長。球速は高校入学時の135キロから10キロ速くなり、変化球もほぼ独力でスライダー、フォーク、カーブ、シンカーを覚えた。「斉藤和巳さんのしなやかさが理想」という。この日はオリックス、中日など5球団が視察。オリックス堀井スカウトグループ担当部長は「上半身の使い方がうまい。下半身次第で、より力のある球が投げられる」と力を認めた。