<高校野球千葉大会:流通経大柏10-1柏日体>◇24日◇準々決勝

 桑田、清原の「KKコンビ」の1学年下でPL学園の4番を務めた松田訓(さとる)監督(43)率いる流通経大柏が、準決勝に進出した。柏日体に11安打を浴びせ10点を奪う猛攻で、今大会5試合目で初のコールド勝ち。就任3度目の夏となる松田監督は「負けたくない気持ちは強かった」と笑みを浮かべた。

 東日本大震災が発生した時間帯は、ちょうど柏日体と練習試合の真っ最中だった。試合は散発4安打で完封負け。「あの日は地震で試合に集中できなかった」という5番中塚啓介(3年)が6回にダメ押しの適時三塁打を放つなど、4カ月ぶりの“雪辱戦”で完勝。初の甲子園まで2勝と迫り、松田監督は「全力疾走を怠らず、一生懸命なプレーを続けていけば」とナインの可能性を信じていた。