<高校野球兵庫大会:神戸国際大付5-3報徳学園>◇26日◇準々決勝

 神戸国際大付が、夏の県大会で過去7度対戦し、すべて敗れていた報徳学園を下し4強に進出した。先発した大川賢人(3年)は3失点完投で、チームの“8度目の正直”の立役者となった。

 報徳学園とは昨年、準決勝で対戦。大川は救援で同点で迎えた8回1死満塁で押し出し四球を与えるなど6失点。あれから1年。この日8回2死満塁、2-2の場面でまたも押し出し死球を与えた。昨年とほぼ同じ状況も大川は「去年はズルズルいったが、今日は切り替えられた。最少失点でいけば仲間が返してくれる」と、続く打者を落ち着いて左飛に打ち取り、1点でしのいだ。

 大川の踏ん張りに打線が奮起。9回1死満塁から4番・寺田陽光内野手(3年)が左前に2点適時打を放つなど逆転に成功した。因縁の相手からの逆転劇。青木尚龍監督(46)は「次からが大事」と夏の頂点へ気を引き締め直していた。