<高校野球山形大会:北村山13-0米沢東>◇13日◇1回戦◇新庄市民球場
この夏から新加盟の米沢東が5回コールドで北村山に敗れ、初公式戦を白星で飾れなかった。
13点を追う5回表、米沢東の多田圭輔主将(3年)が、代打として最初で最後の高校公式戦デビューを果たした。しかし見逃し三振。待ち望んだ夏は、わずか4球。それでも「最後に出られてうれしかった。最後まで一緒に戦ってくれてありがとうと言いたい」。無安打5回コールド負け。それでも涙で仲間たちに感謝した。
昨夏の東北高校総体フェンシング(エペの部)で優勝。今夏、全国出場の可能性もあったが、中学までやっていた野球が忘れられず、今春「野球同好会」を立ち上げた。5月下旬に正式承認。だが大会目前の11日午後、校内球技大会中に熱中症で倒れて緊急入院。開会式を回避し、前日12日に退院したばかりだった。左ふくらはぎのけいれんと痛み。試合には先発出場できず、主将としてベンチからチームを支えた。
今秋の新チームは1年生6人のみになる。合同チームでの秋出場も視野に入れる佐藤勝治監督(28)は、「ここまで頑張ったことを自信にしてほしい」と3年生を激励。さらに「1年生は(夏に)あと2回やれる。(創部してくれた)3年生への恩返しはお前らが頑張ること」とゲキ。チームの生みの親になった多田主将は「まだ部として認められてないので、昇格して来年の夏に必ずリベンジしてほしい」と後輩たちに夢を託した。【佐々木雄高】

