九州の各地方大会は14日も豪雨の影響を受けた。福岡大会は南部3会場の全6試合、北部3試合中1試合が中止。佐賀、熊本、大分大会も全試合が雨天順延になった。

 福岡では久留米球場や小郡市野球場の周辺が冠水被害を受けた。高速道路の通行止めなどで、交通網が遮断されたことも支障をきたした。試合予定だった西日本短大付は、川の氾らんや土砂崩れがあった所在地の八女市に避難指示が出されたため、一部の選手が学校に集合できなかった。本来なら今日15日に県大会出場の19校が出そろう予定だっただけに、福岡県高野連関係者は「明日(15日)も延びると日程がさらに厳しくなる。特に学校が多い南部は大変」と頭をかかえた。

 12日から大雨の猛威にさらされた熊本も、朝から激しい雨が続いた。熊本県高野連関係者によると、藤崎台、県営八代球場は「とても野球が行えるグラウンド条件ではなかった」という。特に深刻な被害に見舞われた阿蘇市の阿蘇中央は、移動に危険がともなうことも考慮された。まだ予断を許さない状況で関係者の不安が募っている。