<高校野球大阪大会:八尾8-0阿倍野>◇16日◇2回戦◇舞洲

 八尾の右腕、雲雀(ひばり)貴司投手(3年)が7回参考ながら無安打無得点試合の快挙を達成した。7奪三振で許した走者は2四球と失策の3人だけ。7回2死から三遊間を抜けるかと思われた当たりに遊撃の門岡大樹(3年)が回り込み、一塁へ好送球。雲雀は「ショートは本当にうまいんです。あの守りに助けられました。まだ実感はわかないけれど、やっぱりうれしい」と味方の守備に感謝した。

 東住吉中軟式野球部で投手を始めて以来、無安打無得点達成は初めて。球種はストレートとスライダーの2種類で「スライダーの変化はその日によって変わる。きょうは横の変化で、それで三振を取ることが出来ました」。雲雀という珍しい姓で「覚えてもらいやすい」と明かすが、快投でも今夏の大阪に名前を残した。

 ◆雲雀貴司(ひばり・たかし)1994年(平6)4月11日、大阪市生まれ。北田辺小3年からソフトボールを始める。東住吉中では軟式野球部に所属。八尾では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。179センチ、67キロ。右投げ右打ち。