<高校野球石川大会:星稜5-2遊学館>◇28日◇決勝◇石川県立

 星稜が昨夏の決勝で敗れた遊学館に雪辱し、6年ぶり16度目の夏の甲子園出場を決めた。2回に適時打で先制し、その後も相手のミスを逃さず加点。7回には代打・高本敦貴(3年)の場外2ランで突き放した。故障に苦しんできた高本は「ここまで頑張ってきてよかったです」と、声を弾ませた。

 林和成監督(37)は「見ている人に感動を与えるプレーをしたい」と意気込む。前日27日に和歌山で、79年夏の延長18回の熱闘で知られる対戦相手の箕島が29年ぶり出場を決めたことも励みになった。山下智茂名誉監督(68)のもとに前日、箕島・尾藤強監督(43)から出場報告の電話があったという。林監督も「ぜひ箕島と対戦したい」と宿敵との対戦を心待ちにした。

 ◆星稜

 1962年(昭37)創立の私立校。生徒数は1738人(女子799人)。野球部は学校創立と同時に創部で部員数は74人。甲子園出場は春11度、夏16度目。95年夏に準優勝。主なOBは元中日小松辰雄、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜ら。所在地は金沢市小坂町南206。千場久男校長。