<高校野球長野大会:上田西3-0佐久長聖>◇28日◇決勝◇松本

 上田西が悲願の甲子園初出場を決めた。柳沢和希、浦野峻汰両投手(ともに3年)が無失点リレー。打っては初回裏1死二塁から、外谷健人三塁手(3年)と佐藤辰徳一塁手(3年)の連続適時二塁打で2点を奪い、流れをつかんだ。大塚雅也主将(3年)は「投手陣が引っ張ってくれて、攻撃につなげた。本当に最高です」と胸を張った。

 昨年4月に就任した原公彦監督(42)は同校軟式野球部に続き、硬式でも全国大会出場を成し遂げた。メンタルトレーニングの導入、大手スポーツメーカーの筋力テストを基準に、選手にノルマを課すなど、強化を続けて結果を出した。軟式では初戦突破を達成できなかった原監督は「甲子園で西高旋風を巻き起こしてきます」と初勝利を見据えた。

 ◆上田西

 1960年(昭35)に上田城南として創立の私立校。野球部も同年に創部。87年に移転し現校名。生徒数は777人(女子293人)。部員数89人。甲子園は春夏通じて初出場。OBに中日の雄太(川井雄太)ら。所在地は長野県上田市下塩尻868。高見沢正彦校長。