<高校野球大阪大会:履正社13-3交野>◇15日◇2回戦◇南港中央

 履正社が八田夏捕手(3年)の決勝2ランで逆転勝ちした。

 今年のセンバツ準優勝校・履正社は、7番八田の本塁打など2安打4打点の活躍でコールド勝ちした。0-3とリードされて迎えた3回裏、同点に追いつくと2死三塁から八田の2点本塁打が飛び出し、勝ち越し。八田は「同点に追い付いた後だったので逆転できるように何とか打てればと思っていた。調子も良かったので打てる気がしていた」と声を弾ませた。岡田龍生監督(53)も「振れていたし、完璧な本塁打」とたたえた。

 前日(14日)の特訓で好感触を得ていた。バッティングセンターで100球を打ち込み、本塁打性の当たりも多かったという。八田には野心がある。「4番が打ちたい。足は遅いけど長打力には自信がある。今日(15日)打ったから岡田先生も打順を上げてくれるかな」といたずらっぽく笑った。

 1996年(平8)7月26日に生まれ、「みんなに覚えてもらえるから」と両親から「夏」と名付けられた。友人からも夏になると「お前の季節やな」と言われることもある。最高の夏を手に入れるため、甲子園への切符をつかむ。「みんなが打ってくれるから、バッテリーで最少失点にすれば勝てる」。仲間と自分を信頼し、春夏甲子園出場を目指す。【辻敦子】