<高校野球静岡大会:誠恵2-1浜松城北工>◇19日◇1回戦◇清水庵原球場

 誠恵が浜松城北工を下し3年ぶりの白星を手にした。倉田力也捕手(3年)にとって亡き祖父にささげる勝利だ。初回無死満塁のピンチも1年生エース竹越悠也の変化球を生かす巧みなリードで1失点で切り抜ける。打撃では3回裏に同点適時打を放ち、守っても相手の走塁を2度刺しチームを救った。母方の祖父で捕手経験を持つ岡田忠義さんの影響で小1で野球を始めた。祖父の背中を追い捕手を志し、茨城・土浦リトルシニア時代の11年、日本代表として全米選手権でマスクをかぶり、誠恵では1年から正捕手。忠義さんは今年1月に闘病の末、73歳で他界した。「勝利は天の上から見てくれていたと思う。接戦で楽しめた。目標のベスト8に向かって1戦1戦頑張りたい」と笑顔を見せた。【岩田千代巳】