<高校野球静岡大会:浜名8-5浜松市立>◇19日◇1回戦◇浜松市営球場

 浜松市立を下した浜名は、背番号1を付けた男が意地を見せた。3-5で迎えた6回表2死二塁から登板した松本知也(3年)はキレのあるスライダーを軸にテンポ良い投球を続けた。「自分で言うのも何ですが(スライダーは)武器。カウントを取ったり、三振も奪える」との言葉通り、浜松市立打線の勢いを止めた。これに味方打線も応え、8回裏に一挙5点を奪取して逆転。3回1/3を無失点で抑え「一応、エースナンバーを付けている。自分が投げて勝つつもりだった」と勝利を素直に喜んだ。

 初戦は松本と2枚看板となる左腕・水谷勇貴(2年)に先発の座を明け渡した。しかし、腐らずに初回からブルペンで登板を待った。横山崇監督(35)は「水谷の方が安定感はあるが、今日の松本は良かった。次は先発も考えている」と期待を寄せた。【藤中栄二】