<高校野球奈良大会:智弁学園6-1奈良高専>◇23日◇3回戦◇佐藤薬品スタジアム

 智弁学園が逆転勝ちで3回戦を突破した。プロ注目の岡本和真一塁手(3年)は6球団のスカウトが見守る中、外野の頭上を越える安打2本を放つなど3安打2打点。本塁打は出なかったものの、広島鞘師スカウトは「プロ野球でクリーンアップを打てる選手」と評価した。

 試合は2回に先制され、3回に同点に追いつくと、その後5回までお互い追加点を奪えず。6回に広岡大志三塁手(2年)のソロ本塁打で均衡を破った。小坂将商監督(37)が「ここで変われる」とこの夏での成長を期待していた選手。「スター性がある」と来年の主役候補だ。

 岡本はライバルを問われ「大和広陵の立田選手。1度やられた相手には絶対負けない」と昨夏無安打に封じられた相手に闘志をむき出しにする。このまま勝ち進み、準決勝でのリベンジを心待ちにしている。【磯綾乃】