武修館(北北海道)が強豪撃破へ、対策に着手した。7日、初戦の相手、八戸学院光星(青森)のエース中川優(2年)をイメージした練習を始めた。兵庫・伊丹市内でシート打撃など約1時間半を行った後、京都に移動。6カ所同時に打撃練習が行える乙訓高の室内練習場で約2時間、バットを振った。

 情報収集にぬかりはない。小林正人監督(26)が青森大会決勝の動画をチェック。中川について「右のオーバースローでズドーンと重たく来る感じの球でした」と口にした。打撃マシンを直球に設定し、逆方向への流し打ちをナインに意識させた。

 攻略には相手を知ることが不可欠。小林監督は中川投手に似たタイプに駒大苫小牧のエース伊藤大海(2年)を挙げ「出し入れがうまい」と言う。春の全道大会1回戦で完封負けを喫したが、実際に対戦したことがあるタイプだけにイメージしやすい。この日140キロ前後の直球にうまくタイミングを合わせていた主砲の志賀和冴捕手(3年)は「今日はまあまあでしたね」と笑顔で話した。1週間後の本番へ準備を整える。