第96回全国高校野球選手権(11日開幕)の南北海道代表・東海大四が、食事制限に乗り出した。台風11号の影響で開幕が2日順延した9日、大阪府枚方市内の室内練習場で打撃練習などに汗を流した後、雨が上がった屋外で20分間走を敢行。減量モードで臨戦態勢を整えた。

 夏バテとは無縁だった。3日に大阪入り後、関西特有の蒸し暑さにも負けず、すくすく体重が増加中の選手たち。札幌で行った最後のミーティングで「甲子園へ行ったら100%痩せるから」とナインに注意を促した大脇英徳監督(39)も「おかしいな…」と、首をひねる成長ぶりだ。

 体力アップは大歓迎だが、突然の増量はプレーに影響しかねない。見かねた首脳陣が、8日の食事から「食事の時の飲み物は1杯まで」と厳命した。大脇監督自身「怖くて(自分の体重を)量れない」と、予想外の事態に苦笑いだ。

 「ご飯がおいしくて。打球は飛ぶようになったかもしれないけど(体の)キレが…」と上野純輝捕手(3年)は悩ましげ。高橋厳己中堅手(3年)も「やばいです。ちょっと痩せます」と、初戦の大会第4日(14日)へ照準を合わせ、ダイエットを決意していた。【中島宙恵】