<高校野球西東京大会>◇19日◇5回戦

 父と同じ1年夏の甲子園出場はならなかった。前パイレーツ投手の桑田真澄氏(40)の長男、桜美林の真樹外野手(1年)は日大二戦に途中出場。1打数無安打1四球で1盗塁を決めたが、試合は1-8、8回コールドで敗れた。

 桑田は4回裏から右翼の守備に入った。6回裏にストレートの四球を選び出塁し二盗成功。8回の第2打席は中飛に倒れた。

 試合後は目を赤くしながら「また今度にしてください」と先輩を気遣い、言葉少なに帰りのバスに乗り込んだ。父真澄氏は仕事のため観戦できず。スタンドの母真紀さんは「甲子園に出るのはそれだけ大変だということ。これでお父さんのことをもっと尊敬するようになるんじゃないですか」と話した。

 背番号「9」をもらった1年夏は2試合に出場したが、右足のケガなどもあり不完全燃焼に終わった。甲子園出場のチャンスはまだ4回残っている。