<高校野球南北海道大会:札幌日大2-1伊達緑丘>◇14日◇1回戦

 札幌日大がサヨナラで準々決勝進出を果たした。1-1で迎えた9回裏2死二塁。8番池田が伊達緑丘の東の球を中堅にはじき返した。二塁から佐藤が滑り込んで、グラウンドに歓喜の輪が広がった。「サヨナラ安打なんて人生で初めてです」。殊勲の池田はうれし涙が止まれなかった。

 2年生だが監督の信頼も厚い。「高橋、池田の2年生2人のどちらかが必ず決めてくれると思っていた」と森本卓朗監督(27)。2人とも最近絶好調で、背番号18の池田もスタメン出場している。「高橋が凡退し後を託された。一緒に帰る仲良しなので僕が打てて良かった」と池田。

 昨秋は北海の鍵谷陽平投手(3年)から1安打しか打てず地区1回戦で敗退。「速い球への対応をこの春みんなでやった。室内で15~16メートルの距離から打った」(池田)。その成果を試すべく、北海と当たりたい。「勝ち上がってきてほしい」と自信を見せた。