<高校野球宮城大会>◇23日◇準々決勝

 東北学院エース本田圭佑(2年)が散った。初の4強を懸け、強豪・仙台育英に挑み、7安打2失点と好投も1-2と惜敗。2回無死一塁で自らバント処理を焦り、一塁に悪送球。それがきっかけとなり2点を失った。

 仙台育英・佐々木順一朗監督(50)も「良い投手だった」と評するように、連打は1度も許さなかった。21日の仙台商戦、延長15回で215球を1人で投げきり引き分けに持ち込んだ。試合後、熱中症のため救急車で搬送されたが、中1日で見事に復活。再試合を「3年生が死ぬ気で勝ってくれた。本当に尊敬しています」とこの日、力投した。

 サッカー日本代表FW本田圭佑と同姓同名でメディアから注目された。「名前だけで注目されて、やりづらさもあって悔しかった。プレーで注目されないとしょうがないと思った。今ではそれが良かったと思えるようになった」。実力も証明した本田は「来年の夏」へ再スタートする。