いよいよ、2026年のメジャーリーグが開幕します。今年はアメリカ建国250周年であり、ナ・リーグ創設150周年でもあります。米国とナショナルパスタイム(国民的娯楽)である野球の「ダブル記念イヤー」として、北米ではサッカーのワールドカップ開催もあり、大変なお祭り騒ぎになりそうです。

また、日本などの外国開催を除けば、米国内ではメジャー史上最も早い時期となる3月25日(日本時間26日)にサンフランシスコのジャイアンツ対ヤンキース戦で開幕します。ドジャースは翌26日(同27日)、本拠地ロサンゼルスのドジャースタジアムにダイヤモンドバックスを迎え、3年ぶり本国での開幕戦を盛大に行います。

その記念すべきシーズンで最大の見どころはドジャースが3年連続世界一なるかです。それと3年ぶり開幕から投打二刀流で挑む大谷翔平投手の歴史的なシーズンに注目。まずはエンゼルス時代の22年以来4年ぶり規定投球回と規定打席の「ダブル規定到達」、23年以来3年ぶり3度目の「2桁勝利&2桁本塁打」に期待したいと思います。

二刀流のドジャース大谷翔平(2025年撮影)
二刀流のドジャース大谷翔平(2025年撮影)

デーブ・ロバーツ監督は「去年は1イニングの先発から強度を上げてきたが、シーズン最初から4~5イニング投げられるのはスタートしてかなりいい」と期待。先発6人ローテーションでも長い回数を積み重ねれば162イニングの規定投球回到達も可能。最大の課題であるリリーフ投手陣は大きく改善されたので10勝以上も期待できます。

前回、開幕から投打二刀流で臨んだ23年は2年連続で2桁勝利を挙げ、初の本塁打王となる44本をマーク。その後24年に54本塁打、昨年は55本塁打と2年連続で50本以上の大台を突破したことから、今年はメジャー史上初の「10勝&50本塁打」も十分可能。あわよくば「10勝&60発」も決して夢ではありません。

こうして1年間健康状態を保って二刀流で活躍できれば、4年連続5度目のMVPだけでなく、日本人初のサイ・ヤング賞にも期待が膨らみます。これまで新人王、MVPなどを総ナメにしてきたので、残すはサイ・ヤング賞のみ。本人も「取れればもちろん素晴らしいと思います」と意欲をのぞかせています。

しかし、あくまでも最大の目標はチームが世界一になることです。24年ドジャース移籍後は2年連続MVPでチームの世界一に貢献しています。1969年にメジャーが地区制を導入以降、同じ年にMVPと世界一に輝いたのは大谷で13人目。そのうち2度達成したのは殿堂入りしたジョー・モーガンと大谷の2人しかいません。

世界一を決め、歓喜の輪で喜びを爆発させる大谷らナイン(2025年11月撮影)
世界一を決め、歓喜の輪で喜びを爆発させる大谷らナイン(2025年11月撮影)

くしくも、76年アメリカ建国200周年のときにレッズが通称「ビッグレッドマシン」で一世を風靡(ふうび)し2年連続世界一となりました。そのときチームで3番を打っていたモーガン二塁手が2年連続MVPを獲得。メジャー史上初の2年連続MVP&世界一という栄誉に輝きました。

そして、今年アメリカ建国250周年に大谷がMVPと世界一に輝けば、メジャー史上初の「3年連続MVP&世界一」という偉業を達成します。ちなみに、ア・リーグはヤンキースとアスレチックスが3年連続世界一になっていますが、ナ・リーグの球団ではいまだなく。ドジャースに史上初の3年連続世界一がかかっています。

だからこそ、大谷には50年に1度のダブル記念イヤーに初の3年連続MVP&世界一という歴史的シーズンを期待したいものです。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)