いよいよ大詰めを迎えているMLB2019シーズン。プレーオフに向けた現地25日終了時点での状況を見てみよう。

ア・リーグ東地区ではヤンキースが2012年以来となる地区優勝を決めている。ポストシーズンへの進出は3年連続だ。ただまだ気を抜くことはできない。プレーオフで本拠地開催が多くなるホームフィールドアドバンテージの権利を得るにはリーグ最高の成績が必要だが、ヤンキースが102勝56敗に対し、西地区のアストロズが103勝54敗と僅差で競っているからだ。

中地区はツインズが97勝60敗で首位におり、マジックを2としている。2位のインディアンズは4ゲーム差をつけられている。奇跡の逆転はあるだろうか。

西地区はアストロズが3年連続で地区優勝を決めている。前述のとおりホームフィールドアドバンテージを巡る争いが続いている状況だ。

混沌としているのがワイルドカード争いである。レイズとアスレチックスが94勝、インディアンズが93勝と3チームが競っている状況だ。もし1チームが抜け出し、2チームが同じ成績で終えた場合にはその2チームがタイブレークにより30日に試合を行い、勝ったチームが翌日のワイルドカードゲームに進出する。開催地は直接対決の成績が上のチームの本拠地だ。

もし3チームとも同じ成績だとさらにややこしくなる。直接対決の結果から、A、B、Cとランク分けされ、まずAがホームとなってBと対戦、その敗者がCと対戦し、その勝者が1戦目の勝者とワイルドカードゲームを行うのである。現在直接対決の順位はアスレチックス、レイズ、インディアンズだ。果たしてこの3チーム対決が行われることとなったら、かなりの盛り上がりが見られそうだが。

ナ・リーグでは東地区でブレーブスが2年連続の地区優勝を決めている。96勝62敗でナ・リーグ2番目の成績となる可能性が高い。

中地区はカージナルスが90勝69敗で首位におり、プレーオフ進出は決めている。2位ブルワーズとの差は2ゲームでマジック3が点灯している状況だ。

西地区はドジャースが7年連続の地区優勝を果たしている。101勝56敗で両リーグを通じて最高の成績となっており、ホームフィールドアドバンテージを得る可能性も高い。

ワイルドカードに関してはア・リーグと状況が少し異なる。ナショナルズが88勝で既に進出を決めている。続くのがブルワーズで87勝と競っているのだが、もし同じ成績で終わったとしてもブルワーズは直接対決でナショナルズに対し4勝2敗でホーム開催権を得られるのだ。3位以下はカブス、メッツ、ダイヤモンドバックスが82勝と差を付けられている。

シーズン最終盤にどんなドラマがあり、それがプレーオフにどうつながっていくか、興味は尽きない。