米国野球殿堂は6日、2016年の殿堂入り選手を発表し、マリナーズやレッズなどで歴代6位の通算630本塁打を放ったケン・グリフィー氏(46)とドジャースやメッツなどで活躍した捕手のマイク・ピアザ氏(47)の2人が選出された。

 グリフィー氏は候補1年目で440票中437票を獲得し、99・3%の得票率は1992年に98・8%で選出されたトム・シーバー氏を抜いて史上最高。「優秀な選手だけが許される中に入ることができて、本当にうれしい。最高の栄誉だ。(得票率が史上最高というのは)衝撃的だし、こんなに獲得できるとは思っていなかった」と喜んだ。

 ピアザ氏は365票を集め、候補4年目で殿堂入りを果たし、「この喜びは表現できない。現役時代は泥にまみれながら多くのボールを受け止めてきたが、それが実った。(表彰式で)ドジャースとメッツの帽子どちらをかぶるかは、近く明らかにしたい」と話した。

 左打ちの強打者だったグリフィー氏は1990年代に4度の本塁打王に輝き、外野手として10年連続でゴールドグラブ賞を獲得した。捕手として歴代最多の396本塁打をマークしたピアザ氏はドジャース時代に野茂英雄投手の女房役としても知られた。歴代2位の通算601セーブをマークし、候補1年目で有力視されたトレバー・ホフマン氏は落選した。

 競技者部門での殿堂入りは、全米野球記者協会在籍10年以上の記者投票で決まり、投票数の75%を得ることが必要。