広島からポスティングシステムでの大リーグ移籍を目指していた前田健太投手(27)のドジャース入りが7日(日本時間8日)、発表された。

 広島球団も前田の入団決定を喜んだ。広島松田元オーナー(64)は「これで本当の意味合いで前を向いていける。彼の持つ価値を十分出して、インセンティブを勝ち取ってほしい」と活躍を期待。さらにメジャー移籍希望を公言する前年の12年には、直筆の手紙で夢の直訴を受けていたことも明かした。

 球団に入る譲渡金2000万ドル(約24億円)については「地域のために使いたい」と構想を明かした。一部はキャンプ地宮崎・日南市と沖縄市への寄付を検討しているほか、地元広島へ還元する方向で調整しているという。

 「マエケンロス」に陥らないよう新外国人らの補強を進めてきた。15勝をマークし、206回1/3を投げたエースの穴については「(勝利の)パターンが変わると思う。7、8、9回を投げる投手に勝ち星をつけないといけない。そのために打線が打たないといけない」。中長期的にはポスト・マエケン出現を願い、外国人頼みの状況からの脱却にも力を注いでいく方針だ。