米大リーグで通算319本塁打を誇るレンジャーズのプリンス・フィルダー(32)が10日、本拠地アーリントンで記者会見し、現役引退を発表した。7月下旬に首の椎間板ヘルニアが悪化して2014年に続く2度目の手術を受け、医師に現役続行は困難と判断された。

 父セシルは1989年にプロ野球阪神で活躍した。プリンスは首に固定具を付け、涙を流す2人の息子の横で言葉を詰まらせながら「子どもの頃からクラブハウスにいたし、もうプレーできないのはつらい。素晴らしい選手生活だった」と語った。会見室にはダルビッシュら全選手が集まり、拍手で送り出された。

 3チームで12年間活躍し、07年に本塁打王、09年に打点王に輝いた。通算319本塁打はくしくも父セシルと同じだった。