パイレーツに所属する南アフリカ出身のギフト・ヌゴエペ内野手(27)がカブス戦でデビューし、初のアフリカ大陸生まれの大リーガーとなった。4回途中から二塁に入り、直後の初打席で中前打。1点差の9回1死一、二塁の守備では勝利を決める併殺に参加。「出身がどこであろうが関係ない。やりたいことがあれば成し遂げられる」と胸を張った。

 ラグビーやサッカー、クリケットが人気を占める国で、母親が野球場で働いていた。球場内のクラブハウスで育ったヌゴエペは、見よう見まねで壁当てをしていると「いい肩をしているね。一緒にやらないか」と誘われ、野球に目覚めた。イタリアで開催された野球アカデミーでパ軍に高く評価され、08年9月に契約。長いマイナー生活を経て夢をかなえ「支えてくれた人のおかげで戦い続けることができた」と感謝した。