ヤンキース田中将大投手(28)とレンジャーズのダルビッシュ有投手(30)がメジャーで初対決し、名勝負を演じた。互いに1歩も譲らず、田中は8回3安打9奪三振、ダルビッシュは7回2安打10奪三振で、ともに無失点に抑えた。メジャーリーグでも球史に残る投手戦を日本人2人が演出した。

 ▼日本人投手の先発対決は通算15度目。田中とダルビッシュの投げ合いはメジャーでは初めてで、日米通算では5度目。日本人の先発対決でともに無失点だったのは今回が初めてだった。また、先発した2投手とも勝ち負けつかずだったのは、13年6月25日の黒田-ダルビッシュ以来2度目で、前回もホームのヤンキースがサヨナラ勝ち。当時ヤ軍のイチローが9回にサヨナラ弾を放った。

 ▼ダルビッシュが通算31度目の2桁奪三振を記録し、日本人投手最多の野茂に並んだ。野茂は登板244試合で31度目の2桁奪三振に到達したが、ダルビッシュはまだ116試合。野茂の半分以下の登板数での到達となった。

 ▼田中は打者27人中25人に初球ストライクを決めた。割合は92・6%で今季メジャーでは最も高い。

 ▼ダルビッシュが今季2度目の無四球。メジャー移籍後は9度目。無四球かつ被安打2以下は、あと1人で完全試合を逃した13年4月2日アストロズ戦以来。