ドジャース前田健太投手(29)がパドレス戦に先発し、5回1/3を4安打4失点(自責3)1四球8奪三振の内容で、今季11勝目(4敗)を挙げた。85球で交代したものの、打者14人連続凡退に仕留めるなど、力強い内容で白星を手にした。

 自身5連勝、ホーム7連勝を飾っても、前田は時折、首をかしげながら試合を振り返った。6回表、2番スパンジェンバーグに、この日2本目の本塁打を浴び、1点差に迫られた。「ここ(本拠地)のデーゲームはボールが飛ぶんで…。ちょっと狙うところを失敗したというのもあります」。最速94マイル(約151キロ)をマークした速球で押したものの、わずかな制球ミスで失点した。それでも速球と縦回転のスライダーで8三振を奪うなど、本来のスタイルで白星を呼び込んだ。

 ド軍ロバーツ監督は「特に速球とスライダーはすばらしかった」と評価した。7月末にダルビッシュが加わり、チーム力はさらに充実。6月5~7日のナショナルズ3連戦以来、19カード連続で負け越していない。貯金を「49」と伸ばしたド軍の勢いに、乗らない手はない。