ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が、移籍後初めて本拠地でのホワイトソックス戦に先発し、6回を投げてソロ本塁打3発を含む8安打3失点。リードを許して交代したものの、ド軍が9回裏に逆転サヨナラ勝ち。バースデー登板で黒星を消してもらった。

 劇的な逆転サヨナラ勝ちが、ダルビッシュへの誕生日祝いだった。2-4と2点を追う9回裏1死から、ド軍打線が4連打で試合をひっくり返した。「僕への誕生日プレゼントというよりも、こんなに勝っている中で、さらにいい勝ち方で勝ったということは、すごくうれしいですね」。あらためてチームの底力に目を向けた。

 本調子に程遠い内容だった。初回、1番L・ガルシアに、いきなり初球本塁打を許した。4、6回にもソロ本塁打を浴びた。2-3と1点をリードされた7回表、1度はマウンドへ向かったが、交代した。直前に、エース左腕カーショーに「6週間後に必要だから無理しない方がいい」と助言された。ポストシーズンを見据える同僚の言葉に、ダルビッシュ自身も納得した。移籍後2戦連続で2桁を記録した奪三振は、自己最少の「2」。交代は賢明な選択だった。

 次回登板予定は22日(同23日)のパイレーツ戦。「体力的に落ちてる部分もある。次に改善できるようにしたいと思います」。「優勝請負人」として手綱を緩めるつもりはない。【四竈衛】